コラム

キャッシュレス未経験者の思い込み!?初心者にありがちな心配や不安を抱える悩みにお答えします

テレビのニュースだけではなく、特集としてキャッシュレスの話題を耳にするようになりました。それだけ世間ではキャッシュレス決済への関心が高まりつつありますが、心配や不安を払拭できず、未だに使用するまでに至らない方も多いのでは無いでしょうか?

そんな人たちの多くは、こんな不安を感じていることでしょう。

<キャッシュレス未経験者の気持ち>

セキュリティが心配!
お金を使いすぎてしまいそうで…。
災害が起きたら使えなくなるし…。

これらの不安以外にもキャッシュレス未経験者の中には、誤った情報(誤解)に惑わされてしまい、スタートできずにいる人も多いのではないか、と感じています。

<よくある誤解>

クレジットカードを持てない貧困層はキャッシュレス使えないじゃん!必然的に中学生や高校生もキャッシュレス対象外になるよね?!

これは完全なる誤解です。この誤解についても本記事で解いていきます。キャッシュレス未経験者が気になるであろう、不安になるであろうポイントをピックアップしています。

この記事は「もともと現金大好きだったキャッシュレス愛好家」が現金派に寄り添って詳しく解説していきます。

決済サービスの種類

まずは本記事を読む上で、筆者と読者の認識をいくつか揃えておきたいと思います。

0.決済サービスとは?

決済サービスとは、いわゆるキャッシュレスのことを言います。キャッシュレスの定義は様々な意見がありますが、経済産業省の「キャッシュレス・ビジョン(注:PDF)」という資料で定義している「物理的な現金(紙幣・硬貨)を使用しなくても活動できる状態」としておきます。「キャッシュレス決済=決済サービスを使った支払い」と読み替えると分かりやすいかと思います。

口座振替や銀行振込もキャッシュレスとして扱われることがありますが、本記事で取り扱うのは下記3つのみです。

3種類の決済サービス
  • クレジットカード決済
  • 電子マネー決済
  • スマホ決済

1.クレジットカード決済

日本でも既によく使われているキャッシュレス決済です。信用に基づいて発行される「クレジットカード」はもちろんのこと、主に金融機関で発行される「デビットカード」やインターネットサービスで発行される「プリペイドカード」による決済も「クレジットカード決済」に含まれます。(カードの券面にVISA・MasterCard・JCBなどの国際ブランドの記載があるもの)

それぞれのカードの決済が「クレジットカード決済」と表現されますが、各カードで支払い方式が少し異なるので注意が必要です。

<各カードの支払方式>

クレジットカード後払い方式。
後日、決められた支払日に銀行口座からまとめて引き落とし。
デビットカード銀行口座と直結しており、即時に銀行口座から引き落とし。
残高不足の場合は支払い不可となる。
プリペイドカードプリペイドカードに事前に残高チャージが必要。
残高から即時に引き落とし。
残高不足の場合は支払い不可となる。

※このように様々な種類のカードがありますが、本記事では煩雑さを回避するため、クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードを総称して「クレジットカード」と表現します。

日本では一人あたりの7.7枚のクレジットカードを持っていると言われているんだ。これは世界2位の規模だが、キャッシュレス決済比率は18.4%と世界最低水準になっている。世界的に見ても現象が起きているんだ。

<セキュリティ面について>

これまでは「磁気ストライプ」という方法で決済が行われてきました。決済時にお客さんがサインを書き、カードの裏面のサインと照合して本人確認をします。本当に持ち主によるサインであるかは店員さんに委ねられたり、サインを照合しないお店も多いですから機能していないと言わざるを得ません。また、磁気ストライプは比較的簡単に偽装できてしまうと言われているとも言われています。(偽装されてしまうと、偽装カードの裏面サインと偽装者のサインが一致してしまう(=本人とされる)訳ですからこれは大きな問題です。)

磁気ストライプには様々な問題があるとされ、日本では2020年までに接触型ICカードへの100%切替えを目標としています。既にお持ちのクレジットカードには金色のチップが埋め込まれているはずです。

ICチップには名義人の情報や暗証番号などが記録されています。決済時に暗証番号を照合して本人確認をします。ふざけて声に出しながら暗証番号を押す人がいますが、これは絶対に止めましょう。ICチップの偽装は大変難しいとされており、暗証番号を知られさえしなければ強固なセキュリティです。逆に暗証番号を知られてしまうと途端に弱いセキュリティとなります。

ICチップ内蔵のカードをお使いの方は、普通に使っている分にはセキュリティに心配する必要は無いと思っていても良いでしょう。

2.電子マネー決済

いわゆる「かざしてピッ」とするだけの簡単な決済方法です。Suicaなどの交通系も電子マネーのひとつで、既に馴染みのある決済になっていることでしょう。クレジットカードのタッチ決済(コンタクトレス決済)と混同されがちですが、少し違うものですので注意しましょう。

ひと口に「電子マネー」と分類できても、2種類の決済方式があります。

ポストペイド型後払い方式。
クレジットカードと連携して利用する。
プリペイド型前払い方式。
事前に残高をチャージを行う。
残高不足の場合は支払い不可となる。

これらの決済方式にはどんなものがあるのか、一般的に使用される電子マネーがどの決済方式に当てはまるかを下記にまとめてみました。

ポストペイド型iD、QUICPay、PiTaPa
プリペイド型楽天Edy、nanaco、WAON、交通系(Suica / PASMO / ICOCA / manacaなど)、その他多数あり

※最近になってiDやQUOCPayにも「プリペイド型」が用意されましたが、広く普及しているのはポストペイド型であるため、上記の分類としています。

電子マネーは「始めるハードルの低さ」が利点ですが、決済方式によって始めるハードルが異なってきます。

<プリペイド型>

プリペイド型

プリペイド型は「カードを購入」するだけで始めることができます。残高チャージを行う必要がありますが、この手軽さがプリペイド型の電子マネーの最大の利点です。

<ポストペイド型>

ポストペイド型

ポストペイド型は「後払い」という特性を持つため、後から請求できる環境を構築しなくてはなりません。そのため、クレジットカードを登録することが使用条件とされています。電子マネー自体が請求してくるのではなく、後からクレジットカード会社から請求される流れです。「かざしてピッ」機能をクレジットカードでも使えるようにする仲介媒体とイメージすると分かりやすいでしょう。

日本の電子マネーは「Felica」という高速で通信・処理を安全にできる独自のICチップを用いて決済しています。「Felicaが使われている=電子マネー」と捉えても良いでしょう。Felicaがあるから「かざしてピッ」が実現できているのです。

3.コード決済

バーコードやQRコードを読み取って支払う決済方法です。一人一台規模でスマートフォンが普及しているため、少しずつ普及してきています。事前に決済アプリをインストールする必要がありますが、手軽に始められるのが特徴です。最近話題にされる「キャッシュレス」の多くはコード決済を指していることがほとんどです。

これほどまでにコード決済に注目が集まっているのは、「キャッシュレス決済比率が低いのは対応店舗が少ない」と考えられているためです。クレジットカードや電子マネーではお店側が決済端末を用意する必要があります。中小規模の店舗にとって導入コストに加えて、決済手数料もかかることから、導入を避けるお店も多くありました。その結果、クレジットカードや電子マネーが使えるお店が少なく、日本はキャッシュレス決済比率が低い状況となりました。そんな状況を打ち破るべく、低コストで導入でき、決済手数料も低いコード決済が注目を浴びることになりました。

コード決済についても少し説明しておきます。コード決済には「バーコード」や「QRコード」を用いたキャッシュレス決済で、この決済の中にも2種類の決済方式があります。

<利用者提示型(CPM)>

お客さん側がコードを表示してお店側がスキャンする方式。お客さん側の操作は少なく、比較的スムーズにお支払いを完了させることができます。主にコンビニで使用されている決済方式です。お店側はスキャンできるシステムを用意する必要があるため、少し敷居の高い決済方式とも言えます。(スマートフォン一台あれば導入できるので、クレジットカードや電子マネーに比べると手軽です。)

<店舗提示型(MPM)>

お店側があらかじめ掲示しておいたコードを、お客さんがアプリで読み取った後に支払い金額を入力する方式。お客さん側の操作が多く、決済スピードがお客さんに依存するのが難点です。しかし、決済端末の導入が不要であるため、中小の飲食店を中心に普及し始めています。お客さんのスマートフォンが決済端末になると捉えておきましょう。

よくある誤解

ここまで認識を揃えたところで本題に入っていきます。

決済サービスは一度使えば便利であることが分かりますが、未経験者にとっては始めるまでハードルが高いと思います。そのハードルは「誤解」から来ている部分もあるなぁと感じます。

そこで、キャッシュレス未経験者がよく口にする「クレジットカードが無いと始められない」について誤解を解いておきます。

誤解:キャッシュレスはクレジットカードが無いと始められない(低所得者層は見放されている)

これは完全に誤解であると断言しておきます。「クレジットカード」は18歳以上の人が審査に通ることで入手できます。中学生や高校生は発行できませんし、審査に通るには継続的な収入があることが条件となっているので低所得者は使えない、というのは正解であり不正解でもあります。

クレジットカードを持つのが一番便利ですが、様々なシチュエーションに応じた解決策を提案させて頂きます。下記の項目はハードルの高い順に並べてあります。下に行くほどハードルが低くなり、18歳以下の誰でもできる方法を紹介していきます。

この順番に挑戦してみよう
  1. まずは、審査が甘いとされるクレジットカードに挑戦してみよう
  2. 銀行口座連携に対応した決済サービスを使おう
  3. プリペイドカードを手に入れよう

まずは、審査が甘いとされるクレジットカードに挑戦してみよう

クレジットカードと言っても難易度は様々です。社会的ステータスを表すクレジットカードもありますが、中には比較的審査が甘いと噂されるクレジットカードもあります。(※この「審査が甘い」は一般的に噂される程度であり、実際の審査は外部から判断できません。)

一般的に審査が甘いと言われているカードは下記のようなものがあります。

  • イオンカード
  • リクルートカード
  • 楽天カード
  • オリコカード

この辺りが「審査が甘い」の代表的なクレジットカードです。審査に申し込む際にもコツがあり、「VISAかMasterCardを選択すること」や「キャッシング枠を0円」にすることもポイントです。JCBは少し厳しい印象がありますので、自信が無ければ避けておきましょう。

ステータス性で有名な「アメリカン・エキスプレス」は意外と審査に通るとも言われており、上記クレジットカードの審査に落ちた場合に挑戦してみるのも良いかもしれません。

これらのクレジットカードの審査に落ちてしまったとしても落ち込む必要はなく、他の方法で決済サービスを使うことができるので安心してください。

銀行口座連携に対応した決済サービスを使おう

「決済サービスにはクレジットカードが必須」という認識も間違いです。ここ半年ほどで銀行口座を連携して使える決済サービスが増えてきています。むしろクレジットカード連携よりも銀行口座を連携させる方針にシフトしている決済サービスが増えている印象です。

キャッシュレス愛好家の中には、クレジットカードから引き落としされた方が便利と言う人もいますが、将来的に見ると銀行口座連携の方が大きなメリットがあると筆者は考えています。我々ユーザー側は、加盟店があるからこそ利用できる訳であり、加盟店を優遇する仕様の決済サービスが生き残ると考えます。下記記事で少し解説しているのでご覧ください。

少し話が逸れてしまいましたが、銀行口座連携で使える決済サービスをいくつかご紹介します。

<PayPay>

PayPayはソフトバンクとヤフーの合同出資会社が運営しています。資本力は抜群で、過去に見たことがない規模のキャンペーンを打ち出してくるのが特徴です。また、全国数千人規模で営業を行っており、他社を圧倒するスピードと範囲で導入店舗を拡大しています。

箇条書きでまとめると下記のような特徴があります。

  • 中小規模の店舗で利用できる。(全国で数千人規模の営業が動いており、他社を圧倒する対応範囲が特徴的)
  • 今後の使用範囲拡大に期待を持つことができる。
  • 大規模キャンペーンで大きな還元を期待できる。

<LINE Pay>

既に生活に欠かせないアプリとなった「LINE」が運営する決済サービスです。LINE Pay株式会社を設立しており決済サービスに本気で向き合って展開しています。コード決済は使える店舗が少ないですが、JCBプリペイドカードやQUICPay+を用いた決済では3,300万店舗で利用できます。これほど色々な決済に対応しているのはLINE Payだけです。

箇条書きでまとめると下記のような特徴があります。

  • 物理カード・QUICPay・コード決済・オンライン決済など幅広い決済に対応している。(これほどマルチな決済手段があるのはLINE Payだけ)
  • LINE Pay利用開始と同時にバーチャルカードが利用できる。AmazonやZOZOTOWNなどのネット通販で使うことができる。審査不要でクレジットカードと同等の機能を持つカードが手に入る。
  • ウォレットレス(財布を持たない)の世界を目指している。

<メルペイ>

フリマアプリ「メルカリ」が運営する決済サービスです。こちらも株式会社メルペイを設立しており決済サービスに本気で取り組んでいます。コード決済に対応した店舗はほとんど無く使い物になりません。ですが、iDと連携することで40万店を超える店舗で利用できます。2019年のGW中にはセブンイレブンで70%還元キャンペーンを行って話題となりました。

箇条書きでまとめると下記のような特徴があります。

  • コード決済はローソン程度しか使えないので、実質使い物にならない。
  • iD連携でタッチ決済ができる。(iD連携で利用範囲が大幅に拡がる。)
  • メルカリを普段から利用する人は、買って売ってのサイクルがスムーズになるので便利。
  • 他の決済サービスとの連携に積極的でメルカリユーザーのメリットを高めている。

銀行口座の連携で使える決済サービスは、メガバンクの銀行口座を持っていれば基本的に全て使えると思っていても問題ありません。お使いの銀行が対応しているかチェックしておきましょう。

プリペイドカードを手に入れよう

誰でも発行できて、クレジットカードのように使えるカードがあるのをご存知でしょうか?16桁の数字が記載されており、Amazonや楽天市場でも「クレジットカード決済」として利用できる便利なカードです。

18歳以下でも発行できるし、審査不要で発行できるのでクレジットカードを発行できなかった人は1枚持っておくと、とても便利です。

プリペイドカードで代表的なカードをご紹介します。(※ここでは物理カードを発行しているもののみご紹介しています。)

代表的なプリペイドカードは下記の3枚です。

代表的なプリペイドカード

これらは全てアプリをインストールするだけでプリペイドカードが発行されます。アプリ上では「バーチャルカード」という形で16桁の数字の書かれたカードが発行されます。実際にお店で利用するには、物理カードの発行を申し込み、自宅に郵送してもらう必要があります。

Amazonや楽天市場やZOZOTOWNなど、ネット通販だけが使用範囲ならば物理カード発行せずとも、バーチャルカードのみで支払いができます。銀行口座と連携したり、コンビニでチャージしておく必要がありますが、事前にチャージしておけばほとんどクレジットカードと同じ要領で使えるので便利です。

3枚のカードの中でオススメしたいのが「LINE Pay」です。LINE Payはチャージしすぎてしまっても銀行口座に戻したり、セブン銀行ATMで引き出すことができます。(セブン銀行ATMでは1日10,000円までの引き出しが可能)財布を持たない生活が実現できますね。

また、QUICPay+と連携させればタッチ決済が使えるようになります。かなり汎用性が高く、その場に応じた支払いができるのはLINE Payだけです。

プリペイドカードを1枚持っておくと、他の決済サービスを使いたいときにクレジットカードとして登録ができます。つまり、「クレジットカードは持っていなくともキャッシュレスを始めることができる」ということです。

冒頭で掲げた「キャッシュレスはクレジットカードが無いと始められない(低所得者層は見放されている)」は誤解であるというのが結論です。

よく心配されること

キャッシュレス未経験者がよく言う定番の「心配」があります。いくつかピックアップしてお答えしていきます。

今回は下記の「心配」をピックアップしました。

定番の心配
  • お金を使った気分になれず、散財してしまいそうな気がする
  • セキュリティが心配…
  • 災害が起きたら使えないじゃん

これらについて一つずつ見ていきましょう。

お金を使った気分になれず、散財してしまいそうな気がする

これを心配に思う人に逆に質問です。

「現金を使っていて散財することは無いんですか?」

絶対に無いというならば、返す言葉はありませんがそんな人はほとんど居ないはずです。普段から散財している人は現金だろうとキャッシュレスだろうと一切関係ありません。現金で散財する人はキャッシュレスで散財するだろうし、キャッシュレスで散財する人は現金でも散財します。

現金・キャッシュレスの問題ではなくその人の性格次第です。

むしろキャッシュレス化すると取引が全て記録に残ります。後から支払い履歴を見て反省することができるので、日々の金遣いを見直すチャンスがあります。現金ではレシートを捨ててしまうと反省できません。

また、様々な決済サービスでは利用上限を設定する機能が用意されています。使いすぎてしまうことが分かっている人は、予め設定しておくことで使いすぎるのを防ぎます。衝動的な買い物も過去の自分が抑制してくれます。現金にはこういった機能は無く、自分で抑制するしかありません。

キャッシュレス派の筆者にとっては現金の方が散財しやすいと考えています。

セキュリティが心配…

決済サービスにはセキュリティ問題が付き物です。筆者もセキュリティに関する心配は同意できる部分もあります。しかし、少し考えてみてください。

現金を銀行に預けていると思いますが、銀行のセキュリティは心配に思わないのでしょうか?セキュリティレベルが格段に違うのは間違いありませんが、決済サービスでも強固なセキュリティを築いています。仮に不正アクセスがあったとしても、出金されない限りは他人にお金が流れることはありません。万が一、不正送金されたとしてもサーバー上に痕跡は残りますので運営会社に対応を求めればよいのです。

それに、致命的な不正アクセスがあった場合、サービス停止をしてしまえば、そのお金は使えない訳であり、盗まれたお金が不正に流れることは無いと考えておいても良いでしょう。

この問題についても現金と比べてみましょう。

現金の場合は財布を落としたら戻って来ない可能性があります。戻ってきたとしても現金だけ抜かれている可能性もあります。引き抜いた現金は誰でも使うことができてしまいます。それが本人のお金かは判別しようがありません。キャッシュレスなら運営会社に連絡をして停止してもらえますから、遠隔で不正利用を防ぐことができます。それに、落ち度の無い不正利用なら保証もしてもらえるので、どう考えてもキャッシュレスの方が安心感は上だと思いませんか?

次に、日本の場合ほぼ発生しませんが、万が一お釣りやATMで偽札を掴まされたらどうなるかご存知ですか?掴まされたとしても知っていながら偽札を使用するのは違法行為です。偽札と分かったらすぐに警察へ持っていき鑑定を依頼します。鑑定結果によっては日本銀行券に交換してもらう、もしくは保証されず終わる可能性があります。信用して利用している日本銀行券が紙くずになる可能性が1%でもあるのは不安だと感じませんか?

ここまでお話したのは、利用者側のセキュリティ問題です。次は使われる側「お店」のセキュリティについて考えてみましょう。

お店にはお釣りが欠かせないため、現金を常備しておく必要があります。もしも、あなたが強盗をするならば、現金とキャッシュレスどちらが簡単に盗むことができますか?当然、防犯意識の低そうなお店を狙って押入れば良いだけなので、現金を盗む方が簡単です。誰でも盗める状態になる「現金」の方がセキュリティ面に弱いと思いませんか?自分都合でお店に負担をかけているという自覚を持ちながら現金を使うようにしてください。

このように防犯面からも、キャッシュレスは現金よりも優れているという点を知っておきましょう。

災害が起きたら使えないじゃん

この議論はキャッシュレスを語る上で欠かせない話題になっていますね。

災害時に必ず現金を持ち合わせていると言い切れますか?むしろスマートフォンの方が常に肌身離さず持ち歩いていませんか?出かけるときもスマートフォンを持ち出す癖が付いているので咄嗟の行動をするときに自然と持ち出そうとする可能性が高いと思います。

「災害には現金が最強」とされることがありますが、ほとんどが「使う側」のことしか考えられていません。もう少し踏み込んで考えてみましょう。

災害時なので大量に購入する可能性もありますが、物資が限られる中、一部の人間が独占することを防ぐため購入制限をかけるでしょう。その際に、もしも財布に1万円札しか入っていない状態で使おうとするとお店側に大きなお釣りを要求することになります。あなた一人だけが相手ではなく、大人数を相手に売るためお釣りを準備しづらい環境の中では明らかに負担になります。常に丁度出せる現金を持ち歩くことができれば、現金派が最強という主張も頷けます。しかし、多くの人はそんなことはできません。

キャッシュレスならお釣りも不要なので、361円などの端数の買い物もお釣りを発生させることなく買い物できます。

ここで言われることが「停電してたら使えないじゃん」ということ。決済サービスがピンポイントで停止することは考えにくく、停電していたらATMも止まっていることでしょう。停電していたら結局は同じ。ただ、現金の場合は持ち合わせがあればその場を凌ぐことができます。これは現金の良いところですね。

現金の持ち合わせが無くなったときにはATMを使うことでしょう。ATMを使うためには、「現金を運搬する人」と「ATMを管理する人」が必要です。そのためだけに災害時に被災地に派遣するのは危険すぎます。また、道路の渋滞の原因にもなるので削減すべき存在です。それに、ATMが使える状態になっている頃には停電は解消されており、間違いなく決済サービスは利用できます。2018年の北海道大地震では長い時間、停電となりましたが、スマホ決済が普及していれば低電力で充電ができ、利用可能になっていただろうと推測しています。

ここまで「災害とキャッシュレス」について話してきましたが、最も良いのは「キャッシュレスと現金を常に使える状態」にしておくことが大切です。手帳型スマホケースにクレジットカードと2000円程度を常に持っておくと安心感があると思います。この方法ならスマホだけ持ち歩く感覚で、どんな状況にも対応することができます。

キャッシュレス愛好家の人で、キャッシュレスだけに寄っている人は居ないと思います。現金の良さも当然理解しています。逆に現金派の人は現金だけを信じており、キャッシュレスを見下す感じが良く無いのです。お互いにメリットとデメリットを理解して、その場の状況に応じた行動ができるようにしておくのが一番良いのです。

それでも現金だけを信じていたいし、キャッシュレスは信頼できないという人は下記記事も読んで頂ければ幸いです。

筆者は災害時に備えてキャッシュレスにしているという部分もあります。恐らく理解されないとは思いますが、ATMの管理コストを考えるとキャッシュレスへの移行は自然な流れだと思っています。

この記事のまとめ

クレジットカードが発行できない人は、銀行口座を開設しておき、プリペイドカードを1枚は持っておきましょう。決済サービスのセキュリティに過度に心配に思う必要は無いですし、災害時への備えとして安心感を手に入れましょう。

キャッシュレス派の人はスマートフォンとクレジットカードと数千円程度の現金を一つにまとめて持ち歩いている人が多いと思います。この装備はどんな状況にも対応できる最強装備だと思います。災害が起きてキャッシュレスが使えなくても現金を使えばいいですし、キャッシュレスが使えるならキャッシュレスにします。逆に現金しか持っていない人は、現金しか使えません。「お釣りが無いから」と現金を拒否されたときも怒ることはできません。

せっかく選択肢が増えている訳ですから理解して両方の手段を持っておくことが賢い選択だと思いませんか?

災害時の議論に関してはゼロイチで語られることが多いですが、それ自体が間違いです。こういった部分から誤解がありますので、少しずつキャッシュレスへの理解をしていって頂ければいいなと思っています。