コラム

吃音症とキャッシュレス【吃音症患者はLINE Payで乗り越えよう!】

みなさんは吃音症という障害をご存知でしょうか?

頭に言葉が思い浮かんでいても、口から言葉が出てこなくなる言語障害のことを吃音症といいます。最初の一文字目が出てこなかったり、特定の言葉だけが発しにくいなど症状は様々です。本人の意志でどうにかなる問題ではなくて、「言おう」と努力しても声が出なくなってしまう厄介な障害なのです。

吃音症とキャッシュレスとは一切関係が無いように思いますが、実際には切り離せない関係性であります。それは利用シーンを思い出すとすぐに分かることでしょう。電子マネーやスマホ決済で支払いを行う際に、支払い方法を店員さんに「声に出して」伝える必要があります。言葉が発しにくくなる吃音症患者にとっては、高いハードルではないかと思い、このテーマを選びました。

このテーマについては誰も提案しておらず、吃音症を知らない人にも考えて頂きたいテーマです。

吃音症患者の方にはキャッシュレスとの向き合い方について最善策を提案したくこの記事を公開しています。

この記事では何が分かるの?
この記事で分かること
  • 吃音症とキャッシュレスの関係性が分かる!
  • 吃音症患者のキャッシュレスとの向き合い方が分かる!
  • 吃音症患者におすすめの決済サービスが分かる!

吃音症とは?

吃音症とは、頭の中に言葉が思い浮かんでいても声に出すことができず、言葉に詰まってしまう症状が見られる言語障害です。コミュニケーション能力が欠落している訳でもなく、本人に喋る気力が無い訳ではありません。本人の意志ではコントロールできず、苦しみながら生活をしている人たちがいるのです。

吃音症を知らない人から見ると、「寡黙な人」だったり、「コミュニケーション能力が欠落している人」、「頭の回転が遅い人」、「失礼な人」のように見えてしまいます。

挨拶や接客など、固定の言葉で表現を行うシーンで本人たちはとても苦しんでいます。残念ながら治療方法は確立されておらず、原因不明とされている言語障害です。

具体的な症状は?

吃音症にも様々な症状があるため一概には言えませんが、代表的な例をひとつご紹介します。一般的に言われる症状が「一文字目の発声が困難になる」というものです。

例えば「ありがとうございます」と言いたいとき「あ、あ、あ、あ、、、、りがとうございます」というように最初の一文字目に詰まる症状があります。これが一文字目だけ連続してその後はスムーズに発声できるパターンです。(一息で続く間だけがスムーズに喋ることができ、その後タイミングを逃すと吃りが発生します。)

もう一つが、一文字目を言おうとしても声が出てこなく、「ぁうぁうぁう」と口だけパクパク動き「……がとうございます」という発声になるパターンがあります。

どちらも一文字目に苦戦をしますが、その後の言葉はスムーズに出てきます。決して会話に緊張している訳ではなく、親しい友だちとの会話でも見られる症状です。脳レベルで異常があるものと考えられており、本人の意志でコントロールできるものでは無いのです。

症状が深刻になると日常生活にも影響を及ぼします。中でもアルバイトや就職活動などの決まった文言を話す必要があるシーンでは苦痛に感じることも多いようです。

文章だけではイメージし辛いと思いますので、参考になりそうな動画を掲載しておきます。

吃音の人たちは言葉が出なくなったらどうしてるの?

会話をしなくてはいけないシーンでは、言葉が出なくなってしまった時でも、様々な方法を駆使して相手に言葉を伝えなくてはなりません。そんな時の手法として「他の言葉に逃げて伝える」という方法が取られています。

例えば、「ありがとうございます」の「あ」が言えなくても、「どうも、ありがとうございます」と「ど」から始めれば言葉が出るのです。頭文字を別の言葉になるようにしてスムーズな会話を行います。

このように不要な言葉を付け加えたり、別の言葉に言い換えることで凌ぐのが一般的な手法です。自分が言いやすいリズムやタイミングを作ることで危機を回避します。

様々なシーンで起こりうる出来事

吃音を持つ人がスムーズな会話を行うために、「言い換えを行う」ことで回避していることがお分かり頂けたかと思います。しかし、この咄嗟に言い換えを行うことで起きる弊害も起きています。そんな事例をシーン毎にいくつかご紹介します。

<レストランの場合>
レストランで注文を行うとき、店員さんに料理名を言葉で伝える必要があります。直前まで「Aメニュー」を頼むと決めていても、注文を伝えるときに声が出ずに、言いやすい「Bメニュー」などと望まない料理を注文してしまうことがあります。吃音症患者は声を出さなくても良い「食券方式」や「タブレット注文方式」のお店を好みます。

<自己紹介の場合>
日常生活では「○○○○と申します」と自分の名前を伝えるシーンがあります。吃音症患者の場合、自分の名前さえも声に出せないことがあるのです。その場合は名前から発声せずに、「わたしく、○○○○と申します」などと付け加えをして凌いだりします。相手からは「丁寧な人だな」という印象を持たれるかもしれませんが、使うシーンによっては「変わった言い回しをする人だな」と見られる可能性があり、第一印象にも大きく影響します。

吃音症とキャッシュレスの関係性

吃音症について認識頂いたところで、「吃音症とキャッシュレス」がどのように関係するかを詳しく見ていきましょう。

キャッシュレス利用時に決済手段を宣言する

お店で電子マネーやスマホ決済アプリを利用する際には、店員さんに決済手段を伝える必要があります。現在では、多くのお店で言葉で決済手段を伝えるしかありません。(中にはセミセルフレジのように決済専用の機械があり、そこでセルフで選んで支払いを行うものもありますが、それは珍しい光景であります。)

吃音症患者が現金を好んでしまう

この記事では、「吃音症患者」に焦点を合わせていますが、なぜ問題として取り上げているかをご説明します。

日本では成人の吃音症患者は100人の1人の割合で存在すると言われています。パーセンテージに表すと「1%」です。これを多いと捉えるか少ないと捉えるかは個人差がありますが、筆者はとても多い数字だと思っています。

この「1%」の人たちを無視してキャッシュレス化を進めるのは、とても悲しいことです。少し吃音症患者の気持ちになって考えてみてください。吃音症患者にとってタイミング悪く、決済手段の宣言のタイミングで声が出なくなった時、とても苦しそうだと思いませんか?そして、「○○○ペイで!」と宣言できなければ、現金を使うことになってしまいます。

これでは「最初から現金使えばいいや」とキャッシュレス人口を1%逃すことになります。2025年までにキャッシュレス決済比率を40%にするとの目標を掲げる日本にとっては深刻な問題です。

こういった人たちを見捨てないキャッシュレス環境を考えて頂きたい、そんな思いからこの記事を書いています。

吃音症患者に最適な決済サービスとは?

ここからは吃音症患者の方が、キャッシュレスを使いたいときにどのサービスを利用すべきかを提案します。

選定ポイントは下記の通りです。

選定ポイント
  • 直前で言い換えができるもの。

ただこれだけです。
しかし、これに当てはまるサービスは一つしかありません。

これに合致したオススメの決済サービスはコレです!

LINE Payが吃音症患者にオススメな理由

なぜLINE Payが吃音症患者にオススメなのでしょうか?理由は簡単で「言い換え」の種類が豊富であることです。

LINE Payで使える決済手段

LINE Payでは、お店で利用する際には下記の3つの支払い方法に対応しています。

お店で使えるLINE Payの支払い手段
  • LINE Payカード(JCBプリペイドカード)
  • QUICPay+(現在はAndroidのみ)
  • LINE Pay(コード決済)

これだけ豊富な決済手段がある決済サービスはLINE Payだけです。では、これを使って言い換えのパターンを考えてみましょう。

LINE Payで使える言い換えパターン

LINE Payでは様々な決済手段が用意されているので、万が一、声が出なくなっても言い換えは自由自在です。

※()の中は頭文字。

LINE Payカード ・カードでお願いします。(か)
・クレジットでお願いします。(く)
・このカードでお願いします。(こ)
・JCBカードでお願いします。(じぇ)
・支払いはカードで!(し)

※プリペイドカードもクレジットカードという扱いで提示することになっています。

QUICPay+ ・QUICPayでお願いします。(く)
・電子マネーのQUICPayでお願いします。(で)
・支払いはQUICPayで!(し)
コード決済 ・LINE Payで!(ら)
・QRコードのLINE Payで!(きゅ)
・バーコードのLINE Payで!(ば)
・コード決済のLINE Payで!(こ)
・支払いはLINE Payで!(し)

頭文字だけでも「9種類」あります。これだけあれば、万が一の時でも苦しくことは大幅に減るだろうと思います。

直前で支払い方法を変えてもLINE Pay残高から差し引かれるため、手段についてはどれを選んでも全く同じです。(還元キャンペーンでは影響することがあります。)

これほどまでに言い換えのできる決済サービスは他にありません。

ぜひともLINE Payで素晴らしいキャッシュレス生活を送って頂きたく思います。

さいごに:決済サービス事業者は言語のバリアフリー化を!

これまで身体障害のある方たちへのバリアフリー化が進められてきました。言語障害などへの配慮は一般的ではありませんでしたが、スマートフォンが普及した今では様々な問題を解決できます。

「リアルタイムで精度の高い翻訳」や「タブレットを使った注文」など、一昔前までは予想もつかない世界が到来しました。既にリアルタイム性の求められる「言語の障害」を解決できるフェーズにいると思います。

日本でも一部でスマートフォンを使って注文ができるサービスが開始しており、「注文の際に声を出す」必要が無くなりつつあります。これも言語の障害を解決する素晴らしいサービスです。(O:derなど)

現状の決済業界に目をやると、サービスが乱立しており、自動判定が実装されておらず利用したい決済サービス名を店員さんに伝える必要があるという原始的で最悪なUXになっています。早急な改善が必要な課題であり、テクノロジーを駆使した解決を強く望みます。

Cashless JAPANでは、このような普段の気付きをTwitter(@Cashless_jp)でツイートしています。フォローお待ちしております。